Know the risks
知っておこう!地盤のリスク
どんなに腕の良いビルダー(⼯務店)様があなたの家を建ててもその土台である土地が軟弱なものだと、
地盤が徐々に沈下し、近いうちに欠陥住宅となり被害を被る可能性が高いと言えます。 「GIR」の地盤総合保証サービス「THE LAND」は、そんなリスクを事前に防ぐために登場したサービスです。
このサービスについてご理解いただく際、押さえておきたいのが”地盤”に関する知識です。
ここでは、家屋の傾斜や外壁のひび割れにつながる不同沈下をはじめ、
地盤調査、地盤改良方法、沈下修正といった地盤に関する基礎知識をご紹介します。
What is differential subsidence?
不同沈下とは
不同沈下とは、地盤のゆがみなどにより、建物が傾く(地中に沈む)ことです。
不同沈下してしまっても住宅や地盤を現状回復できる保証があります。
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「空隙」による不同沈下
「腐植土」による不同沈下
「強度不足」による不同沈下
「障害物」による不同沈下
「軟弱層の傾斜」による不同沈下
How to conduct a ground investigation?
地盤調査ってどうやるの?
主に「スクリューウエイト貫入試験」や「ボーリング試験」といった方法で、地盤の強度を測定します。 地盤調査とは、その地盤の上に建物を建設できるかどうかを判断するために、地盤の強度を測定することです。 調査は、地面の一部にロッド(鉄の棒)を打ち込んだり、ねじりながら掘り進めたりして行われ、 その時に必要とした力をもとに地中の構造を把握します。 この調査結果によって、地盤改良が必要か、必要だとしたらどのような方法がコスト面・安全面でも有効かを検討します。
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主に「スクリューウエイト貫入試験」や「ボーリング試験」といった方法で、地盤の強度を測定します。 地盤調査とは、その地盤の上に建物を建設できるかどうかを判断するために、地盤の強度を測定することです。 調査は、地面の一部にロッド(鉄の棒)を打ち込んだり、ねじりながら掘り進めたりして行われ、 その時に必要とした力をもとに地中の構造を把握します。 この調査結果によって、地盤改良が必要か、必要だとしたらどのような方法がコスト面・安全面でも有効かを検討します。
スクリューウエイト貫入試験とは?
住宅地盤の強度を調べるのに最も一般的な試験方法が、 「スクリューウエイト貫入試験」です。 スクリューポイントを取り付けたロッドの頭部に約1.00kN(100kg)まで荷重を加えて貫入量を測定し、貫入が止まったらハンドルに回転を加えて地中にねじ込み、1.0mねじ込むのに必要な半回転を測定します。 「スクリューウエイト貫入試験」は、小型の専用機械を利用して行うことが多くなっています。機械を利用することにより、調査業務が効率化できるとともに、作業者の技術スキルに関係なく、正確な地盤データを取得することが可能です。
ボーリング試験とは?
土の硬軟や締まり具合を判別するためのN値と、土の種類や地層構成を調べるのが「ボーリング試験」です。 具体的には、63.5±0.5kgのおもりを76.0cm±1cmの高さから自由落下させ、ロッド先端に取り付けたSPTサンプラーを地盤に30cm打ち込むのに要する打撃回数により、その打撃回数により地盤のN値を測定します。 試験と同時に、地層構成の調査や土の採取などを行うために孔を掘ることが多くあります。
How to improve the ground?
地盤改良するには?
地盤の構造や建設する建物により改良工法が異なるので、最適な工法を選択する必要があります。
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地盤改良とは地盤調査の結果、軟弱地盤と診断された土地に対し、建設する建物荷重に対して地盤が耐えられるよう基礎下の地盤補強することです。 「地盤改良とは実際にどのようなことをして、どれぐらい安全になるの?いろいろな改良工法があるみたいだけど、何が違うの?」 見えない部分の工事だけにお施主様も不安に思うもの。 しっかり工事内容を把握しておきたいところです。 改良工法は、地盤の構造や強度、建物の重さや地盤の強度との関係などにより変わります。 主に3つの工法に分類されますが、状況に合わせた最適な工法を選択する必要があります。
3 construction methods
主な3つの工法例
柱状改良工法
「柱状改良工法」は、安定した地盤までセメントミルクを注入して土を柱状に固め、その上に基礎をつくるという方法 です。土の中にコラムと呼ばれるセメント系固化材(地盤改良用セメント)と土を混ぜた柱をつくります。コラムづくりで最も重要なのが、工事管理です。 これは土の中の目に見えないところの工事であることから、どれくらい固化材(セメント)を入れているか、どれくらいよくかき混ぜているか、長さは設計通りかなどをきちんと数値で管理している地盤改良会社を選びましょう。せっかく改良してもコラムが軟らかくては意味がありません。
表層改良工法
「表層改良工法」は、軟弱な地盤の土にセメント系固化材(地盤改良用セメント)を混ぜ合わせ、固め、地盤の耐力を増すことで、不同沈下を防ぐ工法 です。下の地盤はしっかりしているが、表面に軟弱層と呼ばれる軟らかい地盤がある場合に有効とされる改良工法です。地表面から約2m程度が限界であることから、軟弱層が1〜2mと浅い場合に利用されます。
鋼管杭による改良
「鋼管杭工法」とはΦ114.3〜267mm程度の鋼管杭を用いて硬い地盤に貫入・支持させることにより、住宅の沈下を防ぐ 工法です。「柱状改良工法」や「表層改良工法」と違い、地盤自体を改良し固めるのではなく、深い位置にある硬い地盤に杭をさして、その杭で基礎を支える工法です。軟弱地盤が深く、「表層改良工法」や「柱状改良工法」を利用できない場合や、堅固な層がある場合はこの「鋼管杭工法」を利用します。
保証適用工法一覧 (PDFが開きます)
What is subsidence correction?
沈下修正って?
沈下修正とは、地盤のゆがみが原因で傾いてしまった建物を、地盤とともに正常な状態に修正することです。
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傾いてしまった建物を地盤ごと正常な状態に修正するのが沈下修正です。 沈下修正は、居住したまま工事ができるのが特長で、狭いところでも対応可能。 騒音・振動・ホコリなどもあまり発生しないことから、現在、最もよく使われています。
沈下修正するための主な工法
「アンダーピニング工法(鋼管)」での沈下修正
鋼管を打設するところを掘り、油圧ジャッキを使用し建物の重さを利用しながら鋼管を硬い層まで打設します。軟らかいところは建物の重さで鋼管が入っていきますが、硬い層に達すると、逆に建物が持ち上がるようになります。全ての打設が終了したら、油圧ジャッキで建物の傾きを修正・固定します。油圧ジャッキをはずし鋼管で補強をした後、土を埋め戻します。基礎下の隙間や鋼管の周辺にモルタルを注入し補強します。 再沈下のリスクが低く、⼯事中でも引越す必要はありません。
施工手順
STEP
01
鋼管打設
基礎の横に作業スペースとなる穴を掘ります。短くした鋼管を使い、建物の重さを利用し油圧ジャッキで打設します。 支持層に鋼管が届かない場合は新たな鋼管杭を溶接し、支持層まで到達させます。
STEP
02
沈下修正
油圧ジャッキにて建物を正常な状態に修正します。
STEP
03
モルタル注入
埋め戻しの後、補強のための鋼管と基礎の結合部分にモルタルを注入します。
その他の工法
「アンダーピニング(耐圧版)」での沈下修正
基礎下に耐圧版(鉄板)を敷いて、油圧ジャッキで建物を下から持ち上げる工法です。
特徴
・鋼管より工期が短い
・工事中でも引越す必要なし
「薬液注入工法」での沈下修正
基礎下部の地盤に複数の注入管を設置し、特殊注入(多点インターバル方式)で恒久的グラウトを注入し、基礎もろとも対象建物を持ち上げる工法です。※沈下が終息していることの確認が必要です。
特徴
・構造物の外周掘削作業が不要
・仮住まいの必要無し・無騒音、無振動 ・ベタ基礎であることが条件
※本工法に保証は付きません。